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2024.05.22

LEDの明るさを徹底解説|光束・光度・輝度・照度の違いと正しい選び方

LED照明の明るさを表すルーメン・ルクス・カンデラ・輝度

【2026.8.7更新】

こんにちは。JR秋葉原駅中央改札口から徒歩2分に本社を構えるLED照明メーカー、株式会社トライテラスです。

LED照明を選ぶとき、「同じルーメンなのに思ったより暗い」「ルクスとカンデラの違いが分からない」と感じたことはありませんか。

LED照明の明るさは、単一の数値だけでは判断できません。器具から出る光の量、特定方向への光の強さ、照らされた面の明るさ、発光面のまぶしさなど、目的に応じて指標を使い分ける必要があります。

この記事では、LED照明の選定や照明設計で重要な、次の4つの指標を分かりやすく解説します。

  • 光束(ルーメン:lm)
  • 光度(カンデラ:cd)
  • 輝度(カンデラ毎平方メートル:cd/m2)
  • 照度(ルクス:lx)

■ LED照明の明るさを表す4つの指標


まずは、4つの指標の違いを一覧で確認しましょう。

指標
(単位)

イメージ何を表すか主な用途

光束
(lm)

sihyo-01.jpg光源から出る光の総量器具全体の光量比較

光度
(cd)

sihyo-02.jpg光源の特定方向へ進む光の強さスポットライト・投光器など

輝度
(cd/㎡)

sihyo-03.jpg発光面・反射面の明るさサイネージ・面発光・目に見えるまぶしさの評価

照度
(lx)

sihyo-04.jpg光源に照らされた面に届く光の量床面・机上・作業面等照らされた面の明るさ

「器具からどれだけ光が出るか」を知りたい場合は光束、「実際に作業面がどれだけ明るいか」を知りたい場合は照度を確認します。



■ 光束(ルーメン lm)とは


光束とは、 光源から放射される可視光の総量を表す指標です。

光束(読み方:こうそく)は光源から出る「明るさ」を示します。

光源自体の明るさではなく、放射される光の総量を示します。光束が大きいほど明るい光源です。
光束は英語でluminous flux、単位は[ lm ]ルーメンです。

【用途】
● 器具・ランプの「総合的な明るさ」の比較
● 部屋の広さに対する必要光量の算出
● 既存照明からLEDへの置き換え時の明るさ合わせ

【メリット】
● 異なる方式(蛍光灯・LED・白熱灯)の明るさを共通尺度で比較できる
● 消費電力との比較で、省エネ効果を定量評価しやすい

【デメリット】
● 配光(どこをどの程度照らすか)を考慮していない
● 同じ光束でも、器具形状や設置条件によって実際の照度は大きく変わる

光束による明るさイメージ

sihyo-05.jpg



■ 光度(カンデラ cd)とは


光度とは 、光源から特定の一方向に放射される光の強さを示します。

光度(読み方:こうど)は光源の一方向の「明るさ」を示します。

光源から出ている光は方向により強さが異なります。光度は全方向への明るさではなく、ある特定の一定角(θ)にだけ向けられたものです。
光度は英語でluminous intensity、単位は[cd]カンデラです。

【用途】
● スポットライト・ダウンライト・投光器など指向性照明の性能評価
● 照射距離と目標照度から必要性能を計算
(簡易式:照度 E[lx] ≒ 光度 I[cd] ÷ 距離²[m²])

【メリット】
● 距離のある対象物への照射計画に使える
● 必要照度から逆算して器具性能を選定できる

【デメリット】
● 全体の明るさ(空間平均照度)は評価できない
● 配光角を無視すると、数値だけでは実際の見え方を誤解しやすい

sihyo-06.jpg



■ 輝度(cd/㎡) とは


輝度とは、光源が単位面積あたりに発する光の強さを示します。

輝度(読み方:きど)は私たちの目にどれだけ「明るく」感じられるかを示します。

輝度は英語でluminance、単位は[cd/㎡]カンデラ/平方メートルです。
輝度は、テレビや携帯電話の画面など、人が直接見る目的の明るさを表す指標になります。

光源に照らされた面から反射した光の強さも輝度で表します。光が反射してキラキラしていたり、「眩しい」と感じる数値を示します。
例えば、反射率の高い白いものは輝度が高く、反射率の低い黒いものは輝度が低いです。

【用途】
● ディスプレイ・サイネージの画面輝度設定・仕様比較
● グレア(まぶしさ)の評価
● 高輝度面・反射面が視野に入る環境の評価

【メリット】
● 発光面・反射面の「視覚的負荷」を数値で評価できる
● オフィスや作業場で、視認性と目の負担のバランスを取れる

【デメリット】
● 測定・計算が比較的複雑で、一般利用者には扱いにくい
● 器具カタログでは、光束・光度に比べて記載が少ない

棚の明るさを輝度別に色分けした分布図

sihyo-112.jpg



■ 照度(ルクス lx)とは


照度とは、光源から照射された光が、ある面にどれだけあたっているかの度合いを示します。

照度(読み方:しょうど)は光源によって照らされている場所、面の「明るさ」を示します。

照度は英語でIlluminance、単位は[lx]ルクスです。
照度は光源との距離と角度に依存します。光源からの距離が近ければ照度は高く、遠ければ低くなります。

【用途】
● 作業面・床面など、場所ごとの明るさ評価
● JIS 照度基準・各業種の照度基準への適合確認
● 照度計測・照明シミュレーションでの照度分布図作成

【メリット】
● 作業性・安全性・視認性を直接評価できる
● 基準値(JIS等)が整備されているため、要求仕様に落とし込みやすい

【デメリット】
● 同じ照度でも、配光・反射・背景によって見え方が異なる
● 照度だけではグレアや輝度バランスを評価できない

照度の目安

作業内容や空間の用途によって、必要な照度は異なります。次の数値は、用途を考える際の一例です。作業内容や空間の用途に応じた「推奨照度」をJISで下図のように推奨されています。

単位(lx)

照度の目安用途例
1,000 lx手芸・精密な作業
750 lx勉強・読書・パソコン作業
500 lx読書
300 lx食卓・調理台・流し台・化粧
200 lx団らん
100 lx空間全般・一般的な作業
50 lx居間の全般照明
20 lx寝室の全般照明

必要な照度は、作業内容、年齢、空間の内装、反射率、まぶしさなどによっても変わります。実際の導入では、用途に応じた基準や設計条件を確認してください。



■ LED照明はルーメンだけで選べる?


LED照明は、ルーメンの数値が大きいものを選べばよいとは限りません。

例えば、同じ光束の照明でも、広い範囲に光を拡散する器具と、狭い範囲に光を集中する器具では、照らされた面の照度が異なります。また、設置高さが変われば、対象面に届く光の量も変化します。

確認したいこと重視する指標
器具全体から出る光の量光束(lm)
作業面や床面の明るさ照度(lx)
特定方向への光の強さ光度(cd)・配光角
発光面の明るさやまぶしさ輝度(cd/m2)
光の色や商品の見え方色温度・演色性



■ 用途別に重視すべきLED照明の指標


オフィス・会議室

作業面の照度に加えて、画面への映り込みやグレア、色温度を確認します。

工場・作業場

作業面の照度、照度の均一性、照射距離、耐環境性、メンテナンス性を重視します。

店舗・商業施設

空間全体の照度だけでなく、商品を目立たせる光度、配光角、演色性も重要です。

内照式サイン・ディスプレイ

発光面の輝度、均一性、発光ムラ、視認性、周囲へのまぶしさを確認します。

導光板・面発光照明

光源の明るさだけでなく、発光面全体の輝度分布、均一性、光源配置、熱対策を検討します。



■ LED照明を選ぶときの確認項目


  • 必要な照度と照射範囲
  • 器具の光束と発光効率
  • 設置高さ・照射距離
  • 配光角と光度
  • 発光面の輝度と均一性
  • 色温度と演色性
  • まぶしさ・グレアへの対策
  • 消費電力と運用コスト
  • 調光・制御への対応
  • 設置環境の温度・湿度
  • 交換やメンテナンスのしやすさ

特に、導光板、面発光、サイン照明などでは、単純な光束の比較だけでは適切な製品を選べない場合があります。必要な明るさ、発光面のサイズ、均一性、設置条件を整理したうえで、製品を選定することが重要です。



■ LED照明の明るさに関するよくある質問


LED照明はルーメンとルクスのどちらで選ぶべきですか?

器具全体から出る光の量を比較する場合はルーメン、床面や作業面の明るさを確認する場合はルクスを使います。目的に応じて使い分けてください。

同じルーメンなら、同じ明るさになりますか?

同じ明るさになるとは限りません。配光角、設置高さ、照射範囲、反射率などによって、実際の照度や見え方は変わります。

LED照明のワット数で明るさを判断できますか?

ワット数は主に消費電力を示す値であり、明るさそのものを表す数値ではありません。明るさを比較する場合は光束、設置場所の明るさを確認する場合は照度を確認します。

LED照明の選定や設計について相談できますか?

はい。用途、設置場所、必要な明るさ、発光面のサイズ、均一性、調光・制御の有無などをお知らせいただければ、条件に応じた製品選定や設計についてご相談いただけます。



■ まとめ


  • 器具全体から出る光の量を確認するなら、光束(lm)
  • 特定方向への光の強さを確認するなら、光度(cd)
  • 発光面の明るさやまぶしさを評価するなら、輝度(cd/m2)
  • 床面や作業面の明るさを確認するなら、照度(lx)

LED照明は、ルーメンの大きさだけでなく、配光、照射距離、設置環境、発光面の均一性、まぶしさなどを含めて選ぶことが大切です。

トライテラスでは、LED照明、導光板、面発光、サイン照明など、お客様の用途や設置条件に合わせた製品のご提案・開発に対応しています。仕様が決まっていない段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。



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